画面下部に表示されているステータスバー(直交モードやOSNAPなどのボタンが並ぶ領域)ですが、表示がされないという相談がたまに受けます。
「AutoCADのウィンドウは最大化されていますか?」
その瞬間にほぼ100%が解消されます。
AutoCADのウィンドウが最大化されておらず、Windowsのタスクバーの背面に隠れていたり、またはディスプレイの表示範囲から外れてしまっているようです。
図面には以下のような名前の付いたオブジェクトが存在します。
- UCS
- ビュー
- ビューポート
- ブロック
- マテリアル
- マルチ引出線スタイル
- 画層
- 寸法スタイル
- 線種
- 表スタイル
- 文字スタイル
他図面間で図面をコピーする際に、重複するオブジェクト名称が存在すると、コピー先の情報に置き換わってしまいます。
このような編集を行う前に[名前変更](RENAME)コマンドで、名前が重複しないようにまとめてオブジェクトの名前を変更することができます。
膨大に増えてしまった画層を整理しようと、不要な画層を削除していくと「削除できません」とメッセージが表示され、削除ができないことも・・・
基本的には「画層 0 、Defpoints」、「現在の画層」、「オブジェクトを含む画層」、「外部参照の従属画層」は削除することができません。
この中で「オブジェクトを含む画層」とありますが、図面内をくまなく探しても、図形がまったく描かれていないのに削除ができないことがあります。
このような場合には以下の方法をお試しください。
- 全画層を表示、ロック・フリーズを解除し、図面全体を分解します。すると今まで空だと思っていた画層にひょっこりとオブジェクトが顔を出すことがあります。(ブロックを構成するオブジェクト・・・)
原因がわかれば、その対象となるオブジェクトを編集するだけです。
- [ブロック書き出し](WBLOCK)コマンドで、図面を別ファイルに移します。別ファイルに移す際に、オブジェクトを選択しますが、選択されたオブジェクトだけが書き出されるので、目に見えない情報を受け渡すことがありません。
結果、書き出された別ファイル上では使用されていなかった画層が無くなります。
- [画層合成](LAYMRG)コマンドで、その他の画層と合成してごまかします。
- [画層削除](LAYDEL)コマンドで、強制的に画層を削除します。当然描かれているオブジェクトも一緒に消えてしまうので注意が必要です。